【ストイベ】2024年3月末開催『オドル炎』 周回編成、PROUD攻略、ストーリー感想

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ストイベ『オドル炎』の感想

2024年3月末のストイベ『オドル炎』。
今回も始まりましたが……実を言うと日付変わる直前まで忘れてました。
無料100連&スーパームックモード込みの、レジェフェス天井のほうに集中していたものでw
そっちのほうは別記事で書きましたのでよろしければどうぞ。

さて今回も、PROUD攻略と周回編成、そしてストーリーの感想を綴っていきます。
最後までごゆるりとお楽しみくださいませ<(_ _)>

イベントマルチ周回&PROUD攻略編成

今回は以下の内容で攻略しました。

『ストイベ周回』がVHとEXの兼用。ベルゼバブ4凸+カグヤ4凸。
クイック召喚1ポチでバブさん召喚して討伐。
装備をそれなりに積んでおけばOK。キャラはご自由に。
最後に『ストイベPD』のパーティは、PROUD攻略用となります。

PROUDも前回に引き続き、単純な高難度シングルって感じでしたね。
相手のバフをリミシャル3アビなどで解除しつつ、奥義を連発すれば勝てました。
風属性は特に単純パワーで押し切る傾向が高いように思えます。
ある意味戦いやすくて、個人的には好きですねw

ストーリー感想

今回は風の精霊の力を宿す『風祷師』のペトラさんが主人公!

とは言っても、彼女自身が何か試練を乗り越える、というものではありませんでしたね。
たまたま立ち寄った国で精霊絡みのトラブルに巻き込まれ、それをペトラさんとエルモートさんが中心となって解決するべく奔走する……そんな感じでした。

展開は割とシンプル。それでいて内容は、意外とリアルに深い感じ。
悪しき精霊に唆される形ながら、人々の固定概念や欲に付け込んだ理不尽さは、リアルでもよくある話だよなぁと思えてしまいます。
正直、終始どんよりとした展開ではありました。
それでいながらも、ストーリーとしては割とちゃんとしていたと思います。
ハッキリ言ってバカバカしさは皆無。お世辞にもハッピーエンドとは言えないシリアスさ。
そういうのが好きな方向けのストイベとは言えそうですね。

心優しいヘタレ王子

モンビクス王国の王子ピトゥーカ。
彼が今回における事実上のメインゲストキャラクターでしたね。

登場した時点では、まさに『ヘタレ』の代名詞とも言えそうなほど頼りない。
王国の兵士たちに見下されているばかりか、実父である国王ですら完全に見放している始末。
過去に訳ありだったとはいえ、あんまりなものでした。
イタズラなどをしまくってきた性悪王子であったのならまだしも、本人はただひたすら気が弱いだけの平和主義者に過ぎません。
だからこそ、読んでいて妙な違和感を覚えたのは、私だけではなかったんじゃないかなと。
彼自身におかしい部分はない。むしろその周りが、絶対的に『何かがある』と。

……まぁ、それを加味しても、ピトゥーカのヘタレさは凄まじいものを感じましたけどねw
正直、彼のやっていること自体は、珍しくもなんともありません。
自分に力や勇気が無いことを嘆くばかりの『悲劇のヒロイン』を気取るような男です。
まさに典型的なヘタレ……読んでいてイラっとさせられはしましたが、それくらいキャラとして成立していたとも言えるでしょう。

しかし今回のストーリーを通して、彼は彼なりに『そこそこ』の成長はしたとは思います。
あくまでそこそこ、ですけどねw
けれど、最後まで彼らしさを貫いた点は、評価に値する気もします。
過去では気の弱さが仇となってしまったものの、彼の『人を信じる力』は本物でした。
それが今回は、ようやく少しだけ正しい方向で発揮され、なんとか最悪の事態だけは避けることができたんじゃないかなと……私は感じましたね。

結局、王家の後継ぎ的にも彼しかいなくなってしまいました。
モンビクス王国からしても、彼にはもっとちゃんとしてもらわないと困るのも確かでしょう。
どうなるのかは、まさにこれからのピトゥーカ次第――そんな感じでしょうか。 

人の心と悪しき精霊

今回のストイベの黒幕こそが、悪しき精霊アンドラス。
基本的に実体はなく、人の心に寄生してその人の欲望を刺激し、悪い方向へ唆してゆく……まぁ、悪役としては典型的なパターンでしょう。

ここで注目していきたいのは、この精霊自身が人々を操っていたわけではないという点です。
アンドラスはあくまで『唆す』ことしかしていません。
行動を狂わせたのは、結果的にその人自身の心ということになります。
某カードゲームアニメの言葉を借りれば、まさに『心の闇が自分を見失わせた結果』なのかなと。
これだけなら、まだ平和なほうだったと言えるかもしれません。
本当に厄介なのは……アンドラスが『死人』をも利用するという点なのです。

死人となった、逢いたくとも叶わぬ人や想い人に姿を変え、心の闇を刺激してゆく。
寄生された本人は何も気づかずに、ただひたすら狂気に堕ちる姿は、傍から見れば正気そのもの。
第三者が特別な違和感を察知でもしない限り、ひたすら精霊の思うがままとなっていた可能性は十分にあり得た話でしょうね。

人の心の闇が具現化したもの……それこそが精霊アンドラスの姿だったとも言えるのかなと。
私にはなんとなく、そう思えてしまいました。

力に魅了された国の果て

結果的に言えば、モンビクス王国そのものが悪しき精霊に憑りつかれていた形です。
しかし精霊がいなかったとしても、同じような結果になっていた可能性は、残念ながら否定できないような気がしてなりません。
悪しき精霊アンドラスは、あくまで唆していただけ。
国王を筆頭に、力で国を支配したいという気持ちが根付いていたことは、間違いないでしょう。

結果、ギリギリ滅亡だけは避けられましたが、ダメージはデカすぎますよねぇ。
あれだけ称えていた英雄に加え、大切な姫まで失ったのですから。
これまでにモンビクス王国がしてきたことを考えれば、よくこの程度で済んだって感じですけどね。

エウレルの両親が処刑された件も、全てアンドラスが原因とは言い切れない気がします。
先述のように、たとえアンドラスがいなかったとしても、何かしらのキッカケでエウレルたちの人生の歯車が狂ってしまっていた可能性は十分にあります。
最初に主人公たちが見た国王たちの姿……それこそが本来の姿なのだとしたら?
そう考えてみれば、よくヘタレ王子ことピトゥーカが、ずっと変わらずにいたなぁと思えてきます。

……むしろよく滅亡しなかったものだなぁと、改めて感じてしまいますね。

天象の土霊 エウレル

処刑された直後、天象の土霊によって息を吹き返したエウレル。
最初はアンドラスが作り出した亡霊みたいなものかと思っていましたが、ちゃんと生き返った人間だと分かって驚いてしまいましたw
最後は復讐を果たして力尽きるのかと思いきや、エピローグでも普通に生存してますし。
彼の存在に関しては、完全に裏を突かれた感じでしたね。

復讐と言うと物騒に聞こえますが、彼はあくまで『過去にケリをつけたかった』だけ。
ピトゥーカとのわだかまりも一応ながら解消できたみたいですし、ある意味最初から最後まで、まともな意識を保っていた一人だったように感じます。

一見ヤバそうな人が、実は一番マトモだった……そんな一種の例かもしれませんねw

悲しき英雄 ギャリバン

もはや、哀れを通り越した悲しき人間こそが、彼だったように思えます。

幼い頃に家族を殺され、そこを精霊アンドラスに付け込まれ、妹ボニーの幻影に囚われた状態で人生を過ごしてきた彼は、英雄と呼ばれるようになってなお、何も気づいていないという。
ボニーという存在については、読み手からすれば違和感丸出しと言えるかもしれません。
彼女とちゃんと意思疎通していたのは、ギャリバンだけでしたから。
他の人たちはボニーという存在をスルーしているばかりか、存在そのものを認識していない様子。
国王に至っては『両親や妹を失った』という旨のセリフをハッキリ言っていました。
まぁ、振る舞いからしても明らかに怪しいですし、こりゃー何かあるんだろうなとは思っていましたが、種明かしを見てしまえば、なんともエグイものでした。

何せ家族を失ったその瞬間から、彼は『支配された人生』を歩んできたんですから。
(彼自身にその自覚はありませんでしたが、ボニーという名の亡霊に唆され続けてきた点では、支配といっても過言ではないでしょう)

狂気としか言えない行動も、彼は当たり前のように正当化させてきました。
悪い魔法で操られていたとかではなく、あくまでそれは『彼自身の意思』であり、最後の最後で気づきはしたものの、手遅れに手遅れを重ねたような状態でした。
エウレルに頭を打ちぬかれた時点で、そのまま死んでいれば幸せだったとすら言えそうです。
その後、アンドラスによって操り人形同然に蘇った彼は、完全なる悲しき存在に。
自身を依代に精霊を取り込み、そのまま一緒に炎に焼かれて逝った……傍から見れば犠牲ですが、あれはむしろ『心中』のほうが近い気がします。

これまで自分がしてきたこと、妹が実は幻影だったこと、そして死体のまま蘇ったこと。
その全てが改めてちゃんと理解できてしまい、彼は耐えられなくなった。
恐らく幼少期には、既に彼の心は壊れていたのかもしれません。壊れたまま機能だけしていた心もまた、ここにきてどうにもならなくなったとしたら?
落とし前と聞けば騎士らしいですが、結局は自分が楽になりたかっただけのような……。
エルモートさんもそれに気づいたからこそ、悪態づいたのかもしれません。

「あの英雄野郎……! 嫌な役回りを押し付けやがって!」――と。

英雄だった時の彼は、言ってしまえば仮初めの姿。
最後の最後に身を投げた時の姿こそが、本来の彼そのものだった。
少しでも哀れに思うなら――と最後に彼は言っていましたが、正直そんな言葉じゃ足りません。

悲しき英雄……それがまさにギャリバンという男の代名詞だったと私は思います。

まとめ

というわけで今回は、ストイベ『オドル炎』の感想を語らせていただきました。
ストーリーはコンパクトながらも、なかなかにシリアスで深く、個人的には結構な読みごたえのある仕上がりになっていましたね。

ただ正直、10周年記念ストイベの直後にコレかぁ……とも思いました。
アレもかなりシリアスだったので、今回は『十二神将会議』みたいなコミカル全開だったとしても、別に良かったんじゃないかという気はしています。
まぁ、運営さんなりの事情ってものがあるのでしょうし、なんとも言えないですけどねw
そこも含めて、来月のストイベも楽しみにしていきたいと思います。

それでは、また(⌒ー⌒)ノ~~~

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