【2025年版】イラスト制作ツール(PC版)の比較

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イラスト制作ツール(PC版)の比較

PCでイラストを描く――これはもう時代的に当たり前となりましたね。

昔は線画までをアナログで行い、それをPCにスキャンして彩色する感じでした。
それが今ではオールデジタルで可能となっています。
時代の進化を感じずにはいられません。

今回はそんな『PC版イラスト制作ツール』について語りたいと思います。

イラスト制作ツールにも色々とあり、それぞれにちゃん大きな特徴があります。
恐らく、殆どの人が使っているであろうものを3つほど抜粋しました。

大前提として、3つとも有料のツールとなります。
本格的にCGイラストを描こうとするならば、それなりの投資は必要なものです。
アナログにおいても、画材は決してタダではありませんでしたよね?
要はそれと同じことなのです。

ここまで『らしく』取り繕ってきましたが、要は私が経験したツールの紹介です。
完全に私の個人的な感想に過ぎず、その点はどうかご了承ください。

これからPCでイラストを描いてみようと思われている方。
既にPCでイラストをガンガン描かれている方。
これから紹介する内容が、少しでも皆さまのご参考になれば幸いにございます<(_ _)>

  • 基本的にクリスタ(CLIP STUDIO PAINT)一択!
  • あくまで『PCでイラストを制作する』ことを基準に、ツール比較を行っています。
  • 作業環境によって、望ましいツールは当然の如く変わってきます。

CLIP STUDIO PAINT【★★★★★】

イラスト及びマンガを制作するツールと言えば、個人的にはこれが一強ですw

通称『クリスタ』と呼ばれているペイントツール。
イラストもアニメ塗り、厚塗り、水彩画など、様々な作風が可能。
個人的には、リアル風の鉛筆も扱える点が良いですね。
ペンよりも鉛筆線のほうが好きなので。
クリスタを使うようになった大きなキッカケも、実はそれだったりしますw

買い切り版とサブスク版があり、自分に合ったプランを選べるのも大きなポイント!

サブスク(有料プラン)なら、EXでも年額8,300円(初回申込時最大6ヶ月無料)
Photoshopに比べれば、非常にリーズナブルなお値段です。
(というかPhotoshopがマジで高過ぎw)
Ver1からずっと使っている人は、アップデートプランもおすすめ。
特にこだわりがなければ、一番安く最新機能を使い続けることができます。

クリスタのメリット
  • イラスト、マンガの制作が、基本的にこのツールのみで全部できる。
  • 簡単なグラフィックデザイン(写真加工など)も可能。
  • カスタム素材も自由にダウンロード可能で、自分好みの制作スタイルを作れる。
  • 公式でチュートリアル(文章&動画)をたくさん出している。
  • クラウドサービス機能により、バックアップや設定引き継ぎが非常に簡単!
    (利用する場合は有料プランへの加入が必須)
クリスタのデメリット
  • PCのスペックをそこそこ必要とする。
  • 買い切り版の場合、アップデートプランに加入しないとアップデートできない。
    (サブスクで使っている人は気にしなくてOK)
クラウドサービス機能について

クリスタには『クラウドサービス機能』が備わっています。
作業ファイル、アプリ設定、DL素材の全てをネットワーク上にバックアップできます。
(異なるデバイス間でのデータ同期、設定の引き継ぎも可能です)

利用には『年額/月額利用プラン、またはアップデートプラン』の加入が必須です。
基本的な容量は10GBですが、追加課金すれば100~300GBまで増やせます。
しかし10GBでも結構な容量に違いはないので、割と十分かも?

ペイントツールSAI【★★★】

イラストツールを安く済ませたい場合は、コレも選択肢になってくるでしょう。

価格は1ライセンスにつき、税込5,500円。
クレジットカード(またはビットキャッシュ)による一括買い切りのみ。
サブスクやパッケージ版はなく、ダウンロード版だけです。

特徴的なのは、とにかくシンプルで『軽い』こと!
ツールの起動も早く、必要なメモリもそれほど多くありません。
まさに『気軽に気持ちよく絵が描けることを目指して開発された』という言葉どおりかなと。
特に2009年~2011年頃は、Photoshopと肩を並べるほどの人気ツールでした。
現在も愛用しているイラストレーターさんも多い模様。
初心者向けの参考書なども発売されており、まだまだ現役なのは間違いありません。

正直、総合的な使い勝手はクリスタに劣るかなと。
私も試しに使ってみましたが、すぐに『もういいや』となってしまいました。
軽さ以外の魅力が、正直あまり感じられなかったですね。
(この時既に、クリスタでイラストを描くようになっていたのも大きい気がします)

SAIのメリット
  • 5,500円という安価で使い続けることができる。
  • 試用期間は『31日分』とかなり長め。
  • BOOTHなどで、自作のカスタムブラシを販売しているケースも多い。
SAIのデメリット
  • ペイントに特化しており、グラデーションツール等は実装されていない。
  • SAIだけで完結するのは難しく、Photoshop等との併用が望ましい。

Adobe Photoshop CC【★★】

正式には、イラスト彩色もできる『画像編集ソフト』となります。

学校や会社でも多く取り入れられており、業務用ソフトのイメージが極めて強いです。
実際、学校のCG基礎の授業等で、初めて触れた人も多いのでは?

かくいう私も、大学で初めてフォトショというツールを知りました。
当時は『CGイラスト=Photoshop』という構図であり、自然とこれを使っていましたね。
普通に買えば10万円近くするという事実も、かなり驚かされたものですw

現在は『Photoshop CC』というサブスク版が主流となっています。
個人用で『月額3,280円(年額34,680円)』と、決して安い値段とは言えません。
プロ(業務)向けのソフトなので、当たり前かもしれませんがw

正直、イラストをPhotoshopで全て完結させるのは難しいと私は思っています。

彩色や仕上げ(補正などの加工)に関しては、確かにピカイチと言えます。
問題はそこに至るまで……特に線画ですね。
これは正直、クリスタがトップクラスだと思います。

そもそもPhotoshopは、あくまで画像編集ソフトなんですよね。
純粋なるイラストソフトではありません。
だからラフや線画が描き辛いのも、普通に仕方がないと言われればそれまでの話。
アナログで描いた線画をPCに取り込んでフォトショで彩色。
それで仕上げているイラストレーターさんも、割と多いのではないでしょうか?

もっともこれは、あくまで『イラスト』に限った話です。
画像編集の制度で言えば、Photoshopの右に出るものはまずいません。
使う目的次第ではフォトショのほうが良い……そんなケースも普通にあるでしょう。
安くないだけあって、超有能なツールであるのも確かですからね。

Photoshopのメリット
  • 画像の加工技術に長けており、様々な演出を狙える。
  • カスタムブラシ、パターン素材などを出している人も非常に多い。
Photoshopのデメリット
  • とにかく値段が高い(年間一括で34,680円)
  • 無料体験が7日間しかない。
  • あくまで画像編集ソフトであり、純粋なイラスト用ソフトではない。
    (ラフや線画を描くのは向いていない)
  • 感覚で使うのは少々難しく、多少の勉強は必要になる。

まとめ

というわけで今回は、イラストツールの比較をしてきました。

今からCGイラストを始める場合は、クリスタを選んでおけば間違いないと思われます。
Photoshopを選ぶ理由は、まずないといっても過言ではありませんね。

そもそも本来Photoshopというのは、プロが業務で扱うことを前提としています。
ある意味、易々と購入できないのも当然かもしれませんね。
一般家庭用として、機能を抑えてチューニングされた『Photoshop Elements』があります。
それでも値段は2万円近くと、決して安いものではありません。
加えてライセンス期間も3年間しかなく、その度に更新しなければなりません。
そう考えると、非常にお金のかかるツールであると言えるでしょう。

それでも2010年頃までは、イラスト制作ツールの代名詞とも言えました。

2008年あたりにSAIが登場したものの、Photoshopとの併用が基本でしたね。
SAIはペイントに特化されており、グラデーションツール等の機能は実装されていません。
(グラデはやろうと思えばできるんですが、割と面倒なのです)
フォトショという存在は、まだまだ色褪せる様子はありませんでした。

しかし2012年にクリスタがリリースされ、環境が大きく変わっていきました。
私もクリスタで全て完結するようになってゆき、Photoshopを使う機会が激変しました。

かくいう私もその一人です。
そもそも2018年頃、私はイラストそのものから手を離れてしまいました。
一時期少し復活していましたが、また同じ状態に逆戻り。
ずっと入れっぱなしだったPhotoshopも削除し、Adobeから完全に手を引きました。

現在はストーリー創作の傍ら、完全な趣味として再び少しずつイラストを描き始めています。
しかし使っているのは相変わらずクリスタのみ。
またPhotoshopを必要とする場面は、恐らくもう来ないんだろうなぁと。
そんなふうに思いながら、この文章を書いている次第です。

これも一種の『時代の変化』なのでしょうか?
仕方がないとは分かっていても、少し寂しく感じてならない今日この頃です。

それでは、また(⌒ー⌒)ノ~~~

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