【ネタバレ】劇場版 名探偵コナン『黒鉄の魚影』を見てきた感想(再掲)

この記事は2023年4月18日に、私のpixivFANBOXで公開した記事の再掲となります。
WordPress形式に多少カスタマイズしていますが、内容の変更はありません。

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名探偵コナン『黒鉄の魚影』の感想

毎度どうも、壬黎ハルキです。
名探偵コナンの映画を見てきましたので、その感想を綴りたいと思います。

やはりコナンはGWに公開されるアニメ映画の定番!

今回も良かったですねー♪
公開3日で興行収入31億を突破したとのことですが、それも頷ける気がします。
コナンの興収記録は年々更新されていますが、まだ一度も100億の大台には至っていません。緋色の弾丸はちょっと少ない70億台でしたが、これはコロナ禍が厳しい環境ゆえのこと。あの状況下では、むしろ大健闘と言えるでしょう。
去年のONE PIECEや、現在も公開中のSLAM DUNKも凄い記録ですからね。今年のコナンには、是非100億を突破してほしい今日この頃ですw

ヒロインは灰原哀! やはりコ哀は最高♪

さてさて、今回は黒の組織がガッツリ絡むストーリーでした。
一番に注目すべきは、間違いなく灰原哀でしょう!
全編通してのヒロインであり、コナンの『相棒』としての一面も、しっかり惜しみなく出ておりました。囚われながらもなんとか窮地を脱し、ラストは一人、コナンを追って海中へ向かう姿は本当にカッコいい!
今時のヒロインはか弱くもあり、強くなければならない・・・それを見事に描写されていたような気がします。
・・・ていうか灰原が海中に向かわなければ、コナンは間違いなくお陀仏でした。
それくらいギリギリの戦いだったんですよね。
人工呼吸も良かったんですが、それよりも二人で手を取り合い、海上へ出るシーン。
これはもうまさに『エモい』の一言!
現在の二人の関係性を、一番の表している描写だったと思いました!!
挿入歌の『キミがいれば(黒鉄の魚影Ver)』と合わせ、予告でも出ていた灰原さんのあの言葉!

「バイバイだね・・・江戸川コナン君」

灰原がそう言ってしまうのも無理はありません。
今作のキーポイントの一つ、老若認証システムによって、大人姿である宮野志保と現在の姿である灰原哀が照合され、同一人物だと認定されてしまった。そのデータが黒の組織に渡ってしまったのですからね。
しかし、それを真正面からぶち破ったのが、我等がヒーローこと江戸川コナン!
言葉こそ発していましたが、海中であるがゆえにそれは心の言葉。
でも、灰原さんにはしっかり伝わっていたようです。
これまでの灰原ストーリーのワンシーンがフラッシュバックする演出・・・もうヤバすぎですって! こんなの今までのコナンになかったじゃん!
もうコ哀(コナン✕哀のカップリング)は公式ってことでいいんですよね!?
むしろそれを推してるんですよね!!

・・・あぁ、違うのね?
最後の最後で唇を返しちゃってましたもんね。
あくまで新蘭(新一✕蘭のカップリング)が公式ってことですか、そうですか。
でもさぁ・・・コ哀もいいと思うよ?
カップリングを抜きにしても、最近のコナンを見ていると尚更そう思います。

コナンと灰原に対して、考えが少し変わってきた……

昔は私も本当に『新蘭』一択であり、少なくともラストはコナンが新一に戻ることが大前提・・・そう思ってました。
しかし最近は、少しその考えも変わってきています。

黒の組織と決着をつけても、新一には戻らなくて良いんじゃないかな、と。

これは、灰原さんにも言えることですね。
加えて今回のストーリーで、よりそれを強く思わせられるシーンが有りました。
ゲストキャラクターの一人である女性エンジニアの直美・アルジェント。
彼女はアメリカ育ちなのですが、日本人であるがゆえに小学校ではイジメにあっていたようなのです。そしてそれを救ったのが、なんと同級生の宮野志保でした!
当たり前といえば当たり前ですが、その姿はまさに今の灰原そのもの。志保が直美を助けたことがきっかけで、今度は志保が標的になったのだとか。
まぁ、恐らく志保のことだから、イジメについてはスルーなどして、それとなくやり過ごしたことでしょう。
直美は結果的に志保を見捨てた形となり、後悔し続けていたと言ってましたが、ここで述べたいのはそこではありません。

宮野志保と灰原哀……二人の小学校生活の差

志保の小学校生活に比べると、灰原さんの小学校生活は明るさに満ちています。
あくまで隠れて過ごすという点は貫いているものの、帝丹小学校に通う灰原さんは、決して『一人』ではありません。
歩美、元太、そして光彦という、少年探偵団なる『友達』がいるからです。
直美の回想シーンでの志保は孤独であり、笑顔がありませんでした。
育った環境というのもあったかもしれませんが、それは灰原となった現時点でも同じことが言えるはずです。
原作でもそうですし、アニオリ(アニメオリジナルストーリー)を見ていても、登場初期に比べると灰原の笑顔は格段に増えています。
ずっと経験できなかった『友達のいる普通の小学校生活』を、今になって経験するようになったのが、灰原哀ちゃんなのではないでしょうか?

江戸川コナンの小学校生活は、ある種の理想?

そしてそれは江戸川コナンにも、全く同じことが言えると思っています。
なんやかんやで、探偵団と一緒にいるコナンは生き生きしており、キャラを作らなくていいという点でも動きやすそうなのです。
新一の幼少期(小学校時代など)のシーンが、これまでの原作やアニメも含めて非常に少ないためなんとも言えないのですが、コナンとなった今になって『本当はこんなふうに過ごしたかった小学校生活』を送れているんじゃないかなぁ、と。
最近のコナンを見ていると、なんだかそんなふうに感じます。
むしろ初期に比べると、毛利探偵事務所にいるときのコナンはあからさまな演技で、自然さが欠けている点がより強く目立って見えます。
だからこそ思えてくるのです。

黒の組織と決着をつけたとしても、新一には戻らなくてもいいんじゃないか、と。
そのまま『江戸川コナン』という第二の人生を歩むのもアリじゃないかと。

まぁ、恐らくその展開は来ないんだろうなぁとは思っていますし、あくまでこれは私個人が勝手に思っていることに過ぎません。
ただ言いたいのは、今回の映画でよりそれが強く思えてしまったという点です。
警視庁の船に乗り込んでパシフィック・ブイに向かい、黒田管理官に見つかって誤魔化すシーンは、ちょっと軽く引きましたw
昔は違和感なく見れていたのに、今だと苦笑いを通り越して、むしろ見てられないという気持ちにすらなってきてしまっているんですよね。FBIの赤井さんや、公安の安室さんとの交流が深まっている関係で、素で話すコナンの姿が年々増えてきているからこそ、尚更って感じです。
黒の組織との決着は、名探偵コナンという作品における一番の柱。
それは間違いありません。
しかし、コナンが新一に戻るという流れに対する考えにも、選択肢があっても良いんじゃないかなぁと・・・そう思えてなりませんね。

黒の組織のNo2、ラム

さて話は変わって、ラム(脇田兼則)も少しだけですが出てきました。
どうやら黒の組織のボスこと『烏丸蓮耶』とは、連絡こそ取り合っているものの、その居場所はラムでも知らないようです。
それを知る足がかりとして、老若認証システムに目をつけたようですが・・・。
つまりラムも、現在の烏丸蓮耶の状態については知らない?
原作でそれらしき人物(呼吸器を付けた老人)がチラチラと出てきていますが、果たしてそれが烏丸蓮耶なのでしょうか?
既にこの世にいないとされている大富豪。APTX4869との関係性は?
また色々と気になる情報を、映画で小出ししてくれましたねーw
アバンとエピローグの結びつきも凄かったよ。
しかもズームされていたのが『イチョウのアクセサリー』って。
イチョウといえば阿笠博士の思い出の象徴・・・今後、何かしらの関係性を原作で出してくるってことでしょうか?
如何せんあり得ないとは言い切れないのが、コナンという作品ですw
コナンの映画も、最近のはしっかりと原作に連動してくるから困ったものです。
ちゃんとこの目で映画もチェックしたくなりますから。

まとめ

というわけで今回の映画も、大変面白く見ることができました。
今回は完全に『原作やアニメ(劇場版を含む)を追っている人向け』ですね。
勿論、また久しぶりにコナンを見始めた、という人でも楽しめますが、原作の内容を把握していたほうが、より楽しめることは間違いないです!
先述したとおり、原作や劇場版のシーンがところどころでチラッと出てきますから。
劇場版は『純黒の悪夢』や『漆黒の追跡者』がチェックのしどころかな?
キュラソーやアイリッシュという名前が出てましたし。
同時に、今後のコナンがどんな展開でラストに向かっていくのかも、色々な意味で気にさせてくれる作品だったと思います。
途中で少し話がズレましたが、要するに私が強く言いたいのはたった一つ。
・・・やはりコ哀は無敵で最高! ということです!
(結局そこかよw)

ちなみに来年も、しっかり劇場版の公開が決定しているようで嬉しいですねw
紺青の拳に続く『怪盗キッド』のお話みたいです。
舞台はどうやら函館の様子。100万ドルの夜景っぽいのが出ていて、キッドともう一人の声がありました。
・・・恐らく服部平次だったと思います。キスがどうとか言ってたし。
(多分、原作のアレですよね・・・w)
来年のコナン映画も、是非とも見に行きたいところです。

それでは、また(⌒ー⌒)ノ~~~

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