【ネタバレ】ONE PIECE FILM REDを見てきた感想(再掲)

この記事は2022年8月10日に、私のpixivFANBOXで公開した記事の再掲となります。
WordPress形式に多少カスタマイズしていますが、内容の変更はありません。

目次

劇場版『ONE PIECE FILM RED』の感想

毎度どうも、壬黎ハルキです。
今回は劇場版アニメ『ONE PIECE FILM RED』を見てきたので、その感想を綴っていきたいと思います。

まずは結論。
もう『マジヤバ!!!』の一言ですねw

ゲストキャラのウタがメイン!

今回は前編通してウタがメインとなっています。
メインゲストであり、黒幕であり、ある意味でのラスボスであり、そして捕らわれた皆を救うキーカードにもなる。
一人でここまで役目を担うというのも、ある意味凄いような気がしますねw
加えてストーリーもなかなかに良かったですね。
ウタの過去、そしてどうやって現在に繋がったのかが、割とよく収められていたんじゃないかなと思います。
Adoさんの劇中歌も、映画ストーリーに上手く落とし込まれていたと思います。
・・・てゆーか、Adoさんの歌唱力ハンパないっすよw
劇中で割とたくさん歌ってるんですが、これがまた上手くストーリーに組み込む形で描写されているなぁと。個人的にはかなり好きな表現でしたね。

思い切ったストーリー

なにより今回のストーリー・・・思い切ったなぁって感じがします。
ウタの能力的に、ほぼ物語の冒頭あたりから、ルフィたちは現実世界にいなかったということになりますよね。
中盤あたりで全員が眠りこけているシーンを見た時、ちょっとゾッとしましたw
仮想空間という存在もそうですが、なにより『特殊な電伝虫で全世界に披露する』というウタの歌の発表方法・・・完全にYoutuberじゃないっスかw
ウタの思考も周りの人たちの考え方も、現実世界で普通にあり得ること。
現実の人たちに向けたメッセージ性の強さもあるのが、この映画の大きな特徴の一つと言えるかもしれませんね。
ウタの存在がまさにそれだったかなーと。
彼女は簡単に言ってしまえば『子供』だったのだと思います。
自分の望む世界以外はいらない。自分のやりたいことだけをやっていたい。辛いことや悲しいことから逃げたい。
年齢的には『大人』でも、その中身は立派な子供。
・・・そんな人は現実にもたくさんいます。
後半部分、ウタの叫びに対して、少しばかり見てられなくなってきたほどでした。
それだけなんかリアルに感じてしまったんですよね。現実的過ぎて。
閉鎖的な世界で歌いながら過ごしてきたウタ。どこまでも広い海に飛び出して、様々な世界を冒険してきたルフィ。
ある意味この二人は、対となる存在となっていたのかもしれませんね。
(親と呼べる存在がいたか否かの違いも含めて・・・)

時系列と登場人物の多さ

今回の登場人物も、かなり多いほうです。
時系列的には『ホールケーキアイランド編』終了後からワノ国編でジンベエが仲間に加わったあたり。
(本編の展開的に、当然ながらパラレルストーリー的な感じですが・・・)
ビッグ・マム海賊団やロー、バルトロメオ、海軍のコビーなどもしっかり登場。
それも全員が全員、何かしらの形でそれなりに活躍するという。映画ストーリー内によくここまで落とし込んだなぁと、改めて関心させられました。
そして今回も海軍がたくさん登場しますが・・・ぶっちゃけ、ただの悪役ですw
あくまで名目は正義。しかしそんな彼らがやっていることは・・・。
正義を悪が止めるという図式は、何とも皮肉としか言いようがありません。
原作でもそのような場面はいくつかありましたが、今回は特に輪をかけてシンプルかつ残酷な描写をしていたと思います。
だからこそ改めて、強く思わされた次第です。

ダイナミックなバトルシーン!

そして『ONE PIECE』といえば、やはりバトルシーンですよね!

前半はローとバルト。後半はなんとコビーが大活躍!
海軍大佐でありながらもルフィたちに協力的。終盤では海賊たちに的確な指示を出していく姿は、ある意味で鳥肌モノ!
初めて出会った時の弱虫さは、もはや欠片も見られないくらいです。コビーのファンにはたまらないシーンだと言えるでしょう!
勿論、ルフィのギアシリーズも炸裂。
ただ少し残念なのは、時系列的にまだ『ギア4』止まりという点でしょうかね。
前回の『STAMPEDE』ではバウンドマンで決着したからなのか、今回の締めはスネイクマンでした。
技名こそありませんでしたが、その迫力は言葉では表せないほど。
まさに劇場版らしい超ダイナミック!

しかも今回は実質、赤髪海賊団の共闘というのが胸熱さを醸し出してくれます!

赤髪メンバーたちがどんな戦闘をするのか、原作でも殆ど描写されてきていなかっただけに、それぞれの幹部たちが派手に動き回っていたのが見れたのは、ファンの一人として素直に嬉しいところです。
仮想世界と現実世界をリンクさせないと脱出できない・・・それを『親子』が解決に導く姿もまた、今回の物語ならではの展開!
ウソップ・・・本当にここぞというところで大きな仕事をしてくれますw
見聞色の覇気に目覚めているからこその大活躍は、まさに過去最高の見せ場といっても過言ではないでしょう!

そして麦わら海賊団と赤髪海賊団のシンクロ・・・これまた胸熱でしたねー!

ラスボスに現実と仮想から、二人の船長が同時に最後の一撃を加える。
こんな展開、果たして原作本編でも見れるのかどうか・・・w
結果、互いの海賊団がちゃんと顔を合わせることはなかったけど、しっかりと繋っていたことは間違いない。
だからこそルフィたちは、無事に『現実』へと戻ってこれたのですから。

ウタの最後

ウタが気持ちの面で救われたのは良かった。
でも『助かり』はしなかった。

あくまで間接的な表現に留められており、直接に近い表現は、ラストで一瞬だけ描写された程度でした。
しかしながら、やはり少しばかりモヤモヤさせられたのは否めません。
ルフィとウタの『幼なじみ』的な明るい描写もまた、映画ストーリーの中にたくさん込められていたから尚更でした。
・・・とはいえ、あそこから完全なハッピーエンドに持って行くほうが難しいのは、見ていて明らかではありましたけどね。
最後のルフィとウタの会話・・・もう切ないですってw
あくまで二人らしさが出ていた会話でしたけど。
そして何も言葉を告げ合うことなく、別々の方角へと進みゆく海賊船。
ある意味で『ONE PIECE』らしいエンディングだと、言えなくもないのかな?
序盤からクライマックスと言わんばかりに派手な盛り上がりを見せ、緩急をつけながらもテンポよくストーリーは進み、ラストバトルで一番派手に! そして終わりは切なくしっとりと・・・。
まさに映画本編が『ライブ』そのものとも言えたのかもしれません。
ルフィ、ウタ、そしてシャンクス・・・まさにポスターの三人が織り成す、なかなかに濃密な映画でした。

映画恒例? 原作の伏線チラ見せ

そして・・・原作の伏線が、チラッと明かされましたねーw

シャンクスたちが初めてウタと出会ったシーン。
それが何と、シャンクスとロジャーの出会いのシーンに繋がっているとは、なんともニクイことしてくれます。
てゆーか入場者プレゼントの『『ONE PIECE』コミック –巻四十億〝RED〟–』に、ネーム段階のネタバレがしっかりありましたしw
ロジャーとレイリーの『赤ん坊』に関する伏線が明かされた形ですね。
となると・・・シャンクスの正体ってまさか?
みたいな疑惑も浮かんできたりします。
ウワサ話程度で真実味は全くありませんが、尾田先生が過去のジャンプフェスタで、シャンクスの本名を『ロックス・D・シャンクス』と明かしたとか。
それも十年以上も前にw
実際それを言ったかどうかも分かりませんし、誰かの妄想という可能性も十分にあり得るとは思います。かくいう私も、本当にそうだったら面白いなーという程度にしか思っていませんでした。
(なんだったらすぐに流して、完全に忘れてたくらいでした)
・・・故に原作で『ロックス・D・ジーベック』という名前が出てきた時は、正直かなり目を見開いたものです。
そして今回、チラリとながら明かされたシャンクスとロジャーの出会い。
シャンクスとロックスとの可能性は、決してあり得なくはなくなってきました。
思えば、シャンクスも色々と謎の多い人物です。
原作もこれから『最終章』に入るとのことであり、シャンクスに関する伏線回収も、楽しみなところですね。

まとめ

というわけで、今回は映画『RED』の感想でございました~。
原作が終わるまでに、できればあともう一本くらい、FILMシリーズで映画を作ってほしいなぁと思ったりしていますね。
何故ならば・・・ルフィの『ギア5』が映画で見たいからw
TVアニメのワノ国編も、戦闘シーンはかなりのド迫力ですからねー。
引き伸ばしの意味合いが強いのはあるでしょうが、それでも思わず見入ってしまうのも確かだったりします。
これがもし映画館で表現するならば・・・想像してもしきれないですw
『ONE PIECE』の原作もアニメも、まだまだファンを卒業するのはずっと先の話となりそうな気がしていますね。
今回の映画を見て、改めてそう強く思わされました。

それでは、また(⌒ー⌒)ノ~~~

(2022/08/16 追記)
ギア4止まりと書きましたが、どうやら間違っていたようですw
コメントで指摘されて少し調べてみたら、どうやらスネイクマンから更に『変化』していたみたいですね。
シャンクスとの連携の時に、しっかりと『チラ見せ』していたようで・・・。
映画館で見た時は全く気付きませんでしたね。
あまりの迫力に、興奮して見入ってたってのもありましたし。
初見で気づいた人は普通に凄いと思いますw

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